そば粉は、タデ科の植物であるソバの実を挽いて粉にしたものです。主にそば打ちに使われますが、それ以外にも様々な料理に活用されます。


そば粉の種類

そば粉は、ソバの実のどの部分を挽くかによって、色や風味、栄養価が異なります。

  • 一番粉(更科粉): ソバの実の中心部分を挽いた、白くて上品な粉です。香りは控えめですが、のどごしが良く、歯切れの良いそばになります。「更科そば」として知られています。
  • 二番粉: 一番粉の外側、胚乳と子葉(胚芽)の一部を挽いた粉です。薄い緑黄色で、香りや風味が豊かです。
  • 三番粉(藪粉): 二番粉の外側、甘皮まで含めて挽いた粉です。色が濃く、香りが非常に強く、栄養価も高いのが特徴です。「田舎そば」や「藪そば」に使われます。
  • 挽きぐるみ: ソバの実のすべてを挽いた粉で、風味や栄養をバランス良く含んでいます。

栄養

そば粉には、以下のような栄養素が豊富に含まれています。

  • ルチン: ポリフェノールの一種で、毛細血管を強化し、血圧を下げる効果が期待されています。
  • ビタミンB群: 特にビタミンB1やB2が豊富で、疲労回復や代謝を助ける働きがあります。
  • たんぱく質: 人体で生成できない必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。
  • 食物繊維: 腸内環境を整え、便秘解消や血糖値の急上昇を抑える効果があります。

使い方

そば粉は麺状にするだけでなく、様々な料理に利用されます。

  • そばがき: そば粉を水で練り、餅状にしたもの。
  • ガレット: フランス・ブルターニュ地方の料理で、そば粉を使ったクレープです。
  • その他: そばがき、パン、クッキー、ケーキ、シチューなど、様々な料理やお菓子に使われます。